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みゅう.112

Author:みゅう.112
 出身地 : 愛知県

 
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ナゴルノカラバフの聖地、ガンザサール修道院

 
2012/10/29(Mon) Category : ナゴルノ・カラバフ
ケーズ ネステル (またね)


あたしは、その存在をよく知らずにいたのに
ナゴルノ・カラバフへ来てから、興味を持った場所があります。
なぜなら、ここで出会った地元の方々が尋ねてくるから

「ガンザサールには、もう行ってきたの


繰り返される民族紛争によって、建造物のほとんどが。
その姿を変えてしまった、ナゴルノ・カラバフにあって
北西部の山々に囲まれた小さな町・ヴァンクは、大きな被害がなかった場所。

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そこにあるのが、ガンザサール修道院


その歴史は、13世紀にまで遡ることができるんだとか
世界で最も早くにキリスト教信仰を始めたという、アルメニア人にとって
長きに渡って、数え切れないほどの人々を受け入れてきた・・・この修道院が。
特別なものであるコトは、容易に推測できるトコロ

ナゴルノ・カラバフのステキな場所も、ちゃんと見ておきたいですからねっ

そんなあたしを迎えてくれたのは、見頃を迎えた紅葉の山々
修道院は、ヴァンクから徒歩で1時間の山道の先にあります。

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なんて美しいんだろう・・・

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心からそう思える光景が、そこにはありました
交通の便はあまり良くないだけに、なおさらだったかもしれません。


戦争というモノを、初めてリアルに感じるコトができたナゴルノ・カラバフ。

最も恐れていた治安には、全く問題がなく
あたしが出会ったのは、笑顔あふれる魅力的な人ばかりでした

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ヴァンクでカフェを経営されているご一家、コーヒーをごちそうになりました☆

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店先に並ぶ彫刻画は・・・   長男さんの作品       アルメニアはコーヒー文化

人間なら誰もが持つ2面性、「善」と「悪

ここではそのどちらにも触れるコトとなり、多くの感情が芽生えました
そして自分自身について、向き合う機会ともなりました
もしも生まれる時期や場所が違ったら・・・、何度そう思ったか分かりません


日本を離れてから、もうすぐ年。
予測のつかない毎日を満喫はしていても、この生活が日常になりつつある今。
感覚が鈍化してしまった部分があるコトを、あたしは自覚していましたが

この環境に、改めて感謝する日々です


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復興の象徴、シューシ

 
2012/10/28(Sun) Category : ナゴルノ・カラバフ
イエファブ (大丈夫です)


標高1,200mにある、シューシ。

ナゴルノ・カラバフ南部に位置し、長い間このエリアの中心地だった町は。
18世紀に、城塞が築かれる程の栄華だったようです。


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この町を大きく分して共存していた、アゼル人とアルメニア人。

100年ほど前に勃発して、今日まで続く衝突のなか。
情勢が変わるたび、劣勢民族の地区から人々と建物が姿を消した経緯や
先の戦争では戦渦が激しく、一時は無人となった事情により。
現在はステパナケルトに、主都の座を譲るコトとなりました

近年では、「廃墟の町」と呼ばれます


使命感にも似た気持ちが、あたしを突き動かしたけれど
どこか見たくないという気持ちもあって、道中の心境はかなり複雑でした。

 人災と天災は違う、どんなに自分に言い聞かせても
 昨年の震災後、被災地・岩手沿岸部で見た光景が脳裏にあふれて
 久しぶりに息苦しさを覚えるほど、胸がいっぱいになったくらいです。


悪意を持って破壊された建物が、望まずとも視界に飛び込んできます

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ステパナケルトとは比較にならないほど、シューシの景観は悲しくて
人間の弱さや愚かさに、言いようのない虚しさを覚えたけれど。
確かにココに存在した民族の生活を、何とか偲ぶコトのできる様子に
あたしは少しだけ、思考に余裕を持てるようになりましたが

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逆に・・・ あの震災の規模を知った気分でした


1人でシューシを歩くコトを、不安にしか感じなかったあたし。
停戦から年、かつて町としての機能を全て失った場所で見たのは。
「生活」という名の息吹 ・・・ 復興の兆しでした

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ここで生き抜く人々に、人間のつよさを感じました

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ここが、ステキな町になりますように


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ステパナケルトで見る、光と影

 
2012/10/27(Sat) Category : ナゴルノ・カラバフ
イン アムネ みゅう (私の名前はみゅうです)


アゼルバイジャン領に、陸の孤島として存在するナゴルノ・カラバフ

あたしはてっきり、もの寂しい場所なんだろうと思っていたのですが。
主都であるステパナケルトは、想像をはるかに超える活気のある町でした

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だけど、多くの違和感があるのは事実

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1992年に勃発した、アゼルバイジャンとアルメニアの戦争中
アゼルバイジャンからの絶え間ない爆撃を受け続けた、この町に残ったのは。
「無傷で残った建物など、ここには存在しない」、そんな言葉だったとか。

そんな面影を残す場所は、おそらく少なくなったのでしょうが
中心部から少し離れると、当時の惨状を窺い知るコトのできる場所も・・・。

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壁に残る銃弾         廃墟              廃工場

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現在も診療する病院でさえこの外観・・・ 隣地に新棟を建設中のようです


アルメニア人がこの土地で生活を充実させていく、その一方。
ここを追われた多くのアゼルバイジャン人がいたのも、紛れもない事実で。
どちらの民族にも多数の犠牲者があったコトは、言うまでもありません

あたしは町外れの墓地へ予期せず訪れてしまい、言葉を失いました。

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長く放置されたままの区画、もはや原型を推測もできないモノ 
戦時中の年号(1992~1994)が刻まれた墓標など、その数は多すぎて。
全てに手を合わせるコトなど不可能だと、すぐに理解できたほどです


多くの民族が、集落単位で住み分けるコトで共存していた南コーカサスエリア
ソ連統治時代の指導者・スターリンは、ある政策を執り行いました

それが、強制移住による集落改造

多民族をあえて混在状態にすれば、信仰心や民族意識の低下が起こって
全国民に共産主義の観念が浸透しやすくなる、そんな意図もあったとか。
これは失敗に終わるだけでなく、今日まで続く民族問題の土台となりました。

時代に翻弄されても、民族の誇りを培ってきた人々。

お互いが正義を主張しながら、衝突を繰り返してきた長い歴史は。
きっと、あたしなんかが想像できる以上に・・・ 奥の深いものなんでしょう


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ナゴルノ・カラバフって、どんなトコ?

 
2012/10/26(Fri) Category : ナゴルノ・カラバフ

 ナゴルノ・カルバフ共和国  ナゴルノ・カラバフ<Nagorno-Karabakh>

    中心地 : ステパナケルト<Stepanakert>
     面積  : 0.4万km2 (日本の0.01約倍) 
     人口  : 約20万人
    公用語 : アルメニア語が普及
     通貨  : アルメニアドラムが流通
     GDP : 不明
     時差  : 日本とは-5時間   
                                     2012年度現在

イーンチェ ッゼラヌネ? (あなたの名前は?)


ガイドブックで「自称、ナゴルノ・カラバフ共和国」と表記される場所。

1992年に共和国として、独立こそ宣言はしているけれど
国際的には、アゼルバイジャン領地内にある独立区とみなされていて。
アルメニア以外の全ての国から、国家として扱われないのが現状だから

よって、入域はアルメニアからの陸路のみ
住民のほとんどはアルメニア人、通貨や言語までアルメニアと同様です。


だけど、アルメニアとは異なる地域で

ナゴルノ・カラバフには大統領が存在し、独自に三権分立しているし。
旅行者が訪問するには、ビザ取得が必要となります

ところが、未承認国家ならではの奇妙な状況があって。
実際にはここにいても、便宜上ではアルメニアに滞在する扱いになります
つまり、イミグレーション(入国審査局)や、出入国スタンプは存在しません。
ビザについても特殊で、訪問直後の申請でも問題がないんです


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  大統領官邸                  市庁舎

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このビザがパスポートに張られてしまうと、アゼルバイジャン入国が不可能に・・・


「自称国」という概念に違和感を持つあたしは、捉え方の結論付けが困難。
そもそも国境なんて、国を統括するサイドの都合で作り出されたモノだろうし
資源の有無によって、判断が左右された印象も拭えません。

当ブログの扱いは、この場所に対しての敬意を示す意味合いと。
「いつか独立を果たせるように」との願いを込めて、国として扱う一方で。
世界的観念にも配慮をして、表記はナゴルノ・カラバフに統一します


ナゴルノ・カラバフの中心地、ステパナケルト

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一見すると、小綺麗な町並みが広がっているけれど
今までに感じたコトのない特殊な雰囲気を、感じずにはいられません・・・

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ナゴルノ・カラバフのシンボル、「我らの山」の像


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決意の訪問、ナゴルノ・カラバフ

 
2012/10/25(Thu) Category : ナゴルノ・カラバフ
ヤポニヤ ダナム (私は日本人です)


南コーカサス地方へ足を踏み入れるまで、その存在を知らずにいたのに
知識を得たときから、気になって仕方ない場所があったんです。

1ヵ月半、このエリアを旅していくうちに
その場所への思い入れがつよくなっていくのを、あたしは自覚していて。
不安もあったけれど、目を背けたくない一心で向かった先が

「自称、ナゴルノ・カラバフ共和国」


目的地へはアップダウンやカーブを繰り返す、かなり険しい山道なのに
車線無視と追い越しを続けながら、猛スピードで走り抜けていくミニバス。
路面の舗装状態が悪いため、上下にも激しく揺れる車中は恐怖そのもの
手すりを握っていても、座席から落ちそうになるコトがあるほどでした。

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さらに小雨まで降りはじめて、明らかに車体はスリップするようになり。
この訪問に後悔も感じたけれど、無事にバスを降りたあたしの前には・・・

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あたしが足を踏み入れたコト、歓迎されたのかな


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